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本記事の信頼性
mirunoteチューターの代表として、20名以上の医学部留学をサポートしてきました。イタリア医学部、チェコ医学部、スロバキア医学部の合格実績あり。プロフィールはこちら。
イタリア私立医学部の1つでボルツァーノにキャンパスをもつ サクロ・クオーレ・カトリック大学(Catholic University of the Sacred Heart)のボルツァーノ校の医学部英語コース。
カトリック大学は元々、首都ローマのキャンパスでイタリア語と英語の医学部を開設していましたが、2024年より新たにイタリア北部のボルツァーノにて医学部英語コースを開設しました。
2024年度の入試はボルツァーノ校が開設して1年目の入試だったため、合格しやすいと予想されていたものの、ローマ校を受験した受験生が併願していたことも相まって、1年目にも関わらず高い人気を誇っています。
本記事では、サクロ・クオーレ・カトリック大学(Catholic University of the Sacred Heart)のボルツァーノ校の入試の実質倍率をもとに入試難易度を独自に算出し、まとめました。
また、カトリック大学ボルツァーノ校にオススメの入試対策方法もあわせて解説するので、ボルツァーノ校を受験する予定のある方はぜひご一読ください。
それでは早速、本題に入ります。
カトリック大学ボルツァーノ校の概要
サクロ・クオーレ・カトリック大学(Catholic University of the Sacred Heart)は1921年に設立されたヨーロッパ最大の私立大学であり、世界最大のカトリック大学です。
2024年度のQS世界大学ランキングの医学分野におけるランキングでは、世界で179位とイタリア私立医学部で最高位の評価を得ています。
2013年からイタリアの首都ローマにて医学部英語コースを開設し、2024年からイタリア北部のボルツァーノで新たに医学部英語コースを開設しました。
それぞれのコースでカリキュラムや試験問題などが異なる点に注意してください。ローマ校の入試難易度は下記記事で解説しています。
カトリック大学ボルツァーノ校の授業は、カトリック大学とクラウディア・ポロ衛生専門大学と共同で提供されており、ボルツァーノがある南チロルでは、ドイツ語とイタリア語が話されていることから、他の大学にはないドイツ語とイタリア語による臨床実習が関連病院で予定されています。
また、言語の授業も充実しており、イタリア語やドイツ語を学んだことがなくとも授業で基礎から3年間学べるため、入学前にドイツ語またはイタリア語を話せる必要はなく、英語ができれば問題ありません。
カトリック大学ボルツァーノ校のカリキュラムは、ヨーロッパやアメリカの医学部のカリキュラムに完全に準拠しているため、卒業後はイタリアだけでなく、アメリカやイギリスなどの英語圏で働く道も開かれています。
カトリック大学ボルツァーノ校の医学部の詳しい紹介は、下記記事で解説しています。
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カトリック大学ボルツァーノ校の入試概要とは?
サクロ・クオーレ・カトリック大学ボルツァーノ校の医学部入試では、Non-EU枠とEU枠ともに試験科目、問題数、試験形式に違いはなく、筆記試験(マークシート式)のみとなっています。
面接試験や志望動機書等の提出は不要であり、筆記試験のみで合否が決まります。Non-EU枠で受験する場合は自宅で受験可能(日本での受験もOK)であり、EU枠で受験する場合はイタリアにて受験する場合は対面で、イタリア以外から受験する場合はマルチセッションモードでオンラインで受験可能です。
入試問題はすべてコンピュータで行われ、筆記試験の出題科目は全部で65問、65分であり、合計7科目から満遍なく試験問題が出題されます。具体的な科目ごとの問題数は次のとおりです。
試験科目 | 問題数 |
---|---|
Logical Reasoning | 20問 |
Biology | 18問 |
Chemistry | 12問 |
Ethical-Reasoning | 5問 |
Mathematics | 4問 |
Physics | 4問 |
General Knowledge | 2問 |
採点方式は加点・減点方式であり、正答を選ぶと+1点、誤答を選ぶと-0.25点、未解答だと0点となり、不正解になると減点されてしまいます。入試の合否は筆記試験の点数のみで決まり、さらに試験問題の数に対して試験時間が短いため、入試本番での戦略も非常に重要です。
また、足切り点(合格するために必要な最低限の点数)が設けられており、どちらの枠を受験する場合でも、65点中20点を獲得できないと、無条件で不合格になります。
カトリック大学ボルツァーノ校の医学部入試の受験枠の違いは、下記記事で解説します。
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また、他の私立医学部とは異なり、サクロ・クオーレ・カトリック大学ボルツァーノ校に入学するためには、英語の資格試験の提出が必要であり、CEFR対照表でB2を少し超えたレベルが求められます(※ 免除条件あり)。
具体的な英語の資格試験のレベル次のとおりです。
英語資格試験 | 最低スコア |
---|---|
IELTS Academic | 6.0 |
TOEFL iBT | 80 |
TOEFL Computer-based | 213 |
TOEFL Paper-based | 550 |
Cambridge ESOL | FCE / First Certificate, with Grade B |
医学部の入試対策のほか、IELTSなどの英語資格試験対策も必要となるでしょう。
カトリック大学ボルツァーノ校の入試の難易度
カトリック大学ボルツァーノ校の医学部入試では、他の私立医学部入試と同じく、さまざまな科目から幅広く問題が出題されており、問題数に対して制限時間が非常に短い(単純計算で1問あたり1分)ため、イタリア私立医学部の中では入試難易度が高めだと言えます。
Non-EU枠とEU枠の実質倍率は、次のとおりです。
Non-EU枠 | EU枠 | |
---|---|---|
実質倍率(2024) | 8.80倍 | 5.14倍 |
募集定員(2024) | 10名 | 50名 |
難易度 | やや難 | やや難 |
1年目にも関わらず、Non-EU枠、EU枠ともに実質倍率は高く、正規合格は難しく、それぞれの科目の基礎知識を習得することはもちろんのこと、応用問題に対応できるような知識や解法パターンを身につけなければなりません。
ちなみに、Non-EU枠の実質倍率が高くなっているのは、単に募集定員が10名と少ないからです。
受験回数も年みに1度しかないため、入試難易度がこれからも下がる可能性は考えにくく、mirunoteチューターの家庭教師などを利用して、万全の入試対策をし、受験に臨むことを強く推奨します。
サクロ・クオーレ・カトリック大学ボルツァーノ校の医学部入試の入試情報や受験枠、オススメの入試対策は、下記記事で解説しています。
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カトリック大学ボルツァーノ校の合格に必要なレベル・オススメの入試対策
サクロ・クオーレ・カトリック大学ボルツァーノ校は、受験できる回数は1年に1回のみであり、足切り点(無条件で不合格になる点数)が設定されていることも難易度が高い要因の1つとなっています。
それゆえ、カトリック大学ボルツァーノ校に合格するためには、苦手科目をなくし、すべての科目で点数を落とさないために基礎知識はもちろん、応用問題や医学系の知識にも対応できるよう、他の医学部入試より深い知識の理解が必要となります。
一般的な対策方法として独学で勉強する場合は、出願後に無料で利用できる大学公式のシミュレーターを活用して、実際の入試を想定した問題を演習するかと思いますが、正直なところ、それだけでカトリック大学ボルツァーノ校に合格できるだけの入試対策をするのは難しいでしょう。
大学公式のテストシミュレーターは解説がないだけではなく、その解答が間違えている問題が多く、私が受験した際にはテストシミュレーターと実際の入試との難易度は大きく異なったため、テストシミュレーターのみを利用した対策をオススメしません。
大学公式のテストシミュレーターは実際の試験形式を確認するために利用し、入試に必要な知識や解法パターンはmirunoteチューターの家庭教師などを利用して、効率的に入試対策をおこないましょう。
また、カトリック大学ボルツァーノ校では英語の資格試験の証明書の提出も必須であり、必要なレベルは多くのイタリア医学部(私立・国立を含む)が求めるB2レベルを上回っています。
英語に自信がない、もしくはB2のスコアはもっているものの、カトリック大学が求めるだけのスコアがない場合は、入試対策だけでなく、英語の資格試験対策も早めにはじめておくことをオススメします。
カトリック大学ボルツァーノ校の入試対策に家庭教師をオススメする3つの理由
手前味噌で恐縮ですが、サクロ・クオーレ・カトリック大学ボルツァーノ校の入試対策は独学ではなく、イタリア医学部上位合格者が在籍するmirunoteチューターの利用がオススメです。
私たちの家庭教師サービスをオススメする理由は下記の3つです。
- カトリック大学ローマ校の合格者が日本語で基礎から指導
- 家庭教師の強みを活かした効率的な入試対策が可能
- 入試本番での受験戦略や勉強のコツなどのテクニックも解説
それぞれの理由について詳しく解説します。
1. カトリック大学ローマ校の上位合格者が日本語で基礎から指導
mirunoteチューターには、カトリック大学ローマ校に上位合格した医学生が在籍しており、日本語ですべての科目の指導が可能です。理系科目を履修したことがない場合でもOKです。
mirunoteチューターでは、解法を思いつきにくい Problem Solving(判断推論)の解き方をはじめ、理系科目の頻出分野の基礎知識と解法パターンの解説などの入試対策を日本語で基礎からおこないます。
理系科目を勉強したことがない場合や、理系科目の知識をすっかり忘れてしまっている場合でも、mirunoteチューターの教材や授業、宿題などを通じて、医学部入試の問題を解ける知識や解法パターンの習得ができるように指導いたします。
また、mirunoteチューターをご利用いただいた生徒様の合格実績があり、その経験を踏まえた授業をおこないます。まずは、mirunoteチューターのオンライン相談にて、お気軽にご相談ください。
2. 家庭教師の強みを活かした効率的な入試対策が可能
mirunoteチューターでは、厳しい採用条件をクリアしたイタリア国立医学部生のみを採用し、生徒様それぞれにあわせたカリキュラムを作成することで、イタリア医学部の合格可能性を大幅に高める入試対策をおこなうことを可能にしました。
イタリア医学部を目指す方のバックグラウンドは様々で、苦手分野や未履修分野の有無や範囲も大きく異なります。予備校・塾のような集団講義、もしくはオンラインコース等を利用した独学での対策では、苦手分野だけに重点をおいた対策が難しく、得点源にすることはなかなかできないのが現状です。
しかし、前述のとおり、カトリック大学ボルツァーノ校の医学部入試では、幅広い試験科目・試験範囲をなるべくすべて対策し、点数を1点でも落とさないことが重要となるため、これらの対策は不十分と言えます。
mirunoteチューターでは、マンツーマンの家庭教師という強みを活かし、苦手分野や未履修分野を得点源にするためのカリキュラムを組むことで、カトリック大学ボルツァーノ校をはじめ、イタリア私立医学部入試の合格をサポートします。
3. 入試本番での受験戦略や勉強のコツなどのテクニックも解説
前述のとおり、mirunoteチューターに在籍している講師はすべてイタリア国立医学部に上位合格した現役のイタリア医学部生であり、受験生時代に培った勉強のコツや入試本番での戦略を心得ています。
mirunoteチューターでは、基礎知識や解法パターンの習得などの一般的な入試対策の授業だけでなく、入試本番で点数を1点でも多く取るための受験戦略や、日々の勉強時間があまり取れない場合でも入試対策を効率的におこなうための科目ごとの勉強のコツなども伝授することが可能です。
残念ながら、入試本番での戦略は、実際に医学部入試を攻略して上位合格していないと、教えられない部分であり、何の戦略ももたずに入試に臨む受験生も多くいます。
しかし、戦略を知っているのと知らないのとでは過去の実績から見ても合格可能性が大きく異なるため、試験前にmirunoteチューターの講師と受験本番の戦略を予め練っておくことをオススメします。
カトリック大学ボルツァーノ校の合格を目指すなら、mirunoteチューター
本記事では、イタリアの私立医学部の1つであるサクロ・クオーレ・カトリック大学(Catholic University of the Sacred Heart)のボルツァーノ校の入試難易度と合格率(実質倍率)を紹介しました。
Non-EU枠、EU枠の実質倍率や、1年に受験できる回数が1回であり、試験科目・試験範囲が膨大であることを考えると正規合格が非常に難しくなっています。
そのため、サクロ・クオーレ・カトリック大学ボルツァーノ校に特化した入試対策が必須でしょう。
出願後に大学公式のテストシミュレーターを無料で何度でも利用できますが、解説や解答の誤りも多く、独学で対策する場合はこれらを踏まえた上で、すべての科目を満遍なく、基礎事項から抜かりなく対策する必要があるため、独学は非常に難しいと言えます。
そんな難関を極めるカトリック大学ボルツァーノ校に特化したオススメの入試対策は、イタリア医学部に上位合格した医学生のみが在籍する mirunoteチューターのオンライン家庭教師を利用することです。
mirunoteチューターではオリジナル教材や問題集と、生徒様1人1人あわせた専用のカリキュラムを作成し、カトリック大学ローマ校だけでなく、受験を希望するすべてのイタリア医学部の入試対策をサポートします。
サクロ・クオーレ・カトリック大学ボルツァーノ校の入試に不安を抱えている場合はまず、mirunoteチューターのオンライン相談にご相談ください。入試までの限られた時間を有効に使って、今すぐカトリック大学ボルツァーノ校に特化した入試対策を始めましょう。
また、イタリア医学部の志望校選びや併願校選びなどの個別カウンセリングや、受験手続きのアドバイスなど、イタリア医学部留学サポートプログラムを利用すれば、イタリア医学部への留学の不安を解消することが可能です。あわせてご検討ください。