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本記事を執筆している私は、MEDTEC Schoolの入試に上位合格し、奨学金の面接を受けました。また、生徒さんのMEDTEC Schoolの合格実績もあります。プロフィールはこちら。
イタリアの私立医学部と国立の工科大学によるダブルディグリーコースであるMEDTEC School。
ダブルディグリーコースはイタリアの通常の医学部と同様に6年間で、医学と生体医工学の2つの学位を取得できます。
MEDTEC School の入試は数学が占める割合が高く、英語読解や化学・物理、生物、一般常識など幅広い問題が出題されます。
後ほど詳しく解説しますが、MEDTEC Schoolは過去問を公開していません。代わりに大学公式のサンプル問題が用意されています。
そこで本記事では、入試対策に必要なMEDTEC School のサンプル問題の入手方法を解説します。あわせて、上位合格者が作成した日本語の過去問解説の入手方法も紹介するので、本記事を一読し、MEDTEC School の入試対策を今日から始めましょう。
それでは早速、本題に入ります。
MEDTEC School とは?
MEDTEC School はイタリア私立医学部でミラノにキャンパスをもつヒューマニタス大学(Humanitas University)と、同じくミラノなどにキャンパスをもつ国立のミラノ工科大学(Polytechnic University of Milan)によるダブルディグリーコースです。
授業は英語で実施され、卒業するとヒューマニタス大学の医学(Medicine and Surgery)の学位とミラノ工科大学の生体医工学(Biomedical Engineering)の学位を取得できます。
在学期間は通常のイタリアの医学部と同じく6年ですが、2つの学位を取得するため、追加で30単位分の単位の取得が必要であり、全部で390単位を取得しなければなりません。
とはいえ、世界大学ランキングが上位の大学が私立・国立という枠組みを超えて、イタリアの大都市ミラノで開設している本プログラムは非常に魅力的であると言えます。
MEDTEC Schoolの入試は、Mathematics(数学)、Text Comprehension and Critical Reasoning(英語読解・論理的推論)、Chemistry and Physics(物理)、Biology(生物)、Technical and Scientific Knowldge(一般常識)の5科目の筆記試験のマークシート式でおこなわれます。
MEDTEC Schoolの詳しい入試問題の問題数・配点や出題傾向などは、下記記事で解説しています。
リンク
【前提】MEDTEC School の過去問は公開されていない
イタリア私立医学部では、過去問を公開していない大学が多く、MEDTEC School も他の医学部と同様に過去問を公開していません。過去問がないと、入試問題の難易度や対策方法を考えることはできず、受験勉強の方針や使用教材に悩んでしまいます。
試験範囲(シラバス)や試験科目だけを見て判断するという手もなくはないですが、結局のところ参考になる問題がないと何を始めていいか分からないでしょう。とはいえ、諦めるのはまだ早いです。
実は、MEDTEC Schoolでは、過去問を公開する代わりにサンプル問題(Sample Question)を公開しています。サンプル問題は、出題される科目ごとの問題数が同じであり、試験範囲や試験形式も実際の入試問題と同様であるため、過去問と同様に利用できます。
科目ごとのサンプル問題の分析、過去問との難易度の違いなどは、下記記事で解説しています。
リンク
難易度は実際の入試問題とは異なるかもしれませんが、過去問が公開されていない以上、サンプル問題を利用して、入試対策を始めましょう。
MEDTEC Schoolのサンプル問題とは?
前述のとおり、MEDTEC Schoolのサンプル問題とは、過去問の代わりに大学が公表している問題です。サンプル問題はヒューマニタス大学のHPに掲載されており、1セットのみとなっています。
MEDTEC Schoolのサンプル問題は、実際の入試問題と同じ出題形式、同じ問題数となっています。具体的な科目ごとの問題数は次のとおりです。
科目 | 問題数 |
---|---|
数学(Mathematics) | 20問 |
Text Comprehension and Critical Reasoning(英語読解・論理的推論) | 10問 |
Chemistry and Physics(物理) | 10問 |
Biology(生物) | 10問 |
Technical and Scientific Knowldge(一般常識) | 10問 |
注意点として、問題と解答がセットになっており、解答はすべてAで色付けされています。答えを見ずに問題を解くことができないため、直前の確認として使うのではなく、入試問題の雰囲気を感じ取る際に使うのが良いでしょう。
サンプル問題の入手方法と利用方法
先ほども少し触れましたが、 MEDTEC School のサンプル問題はヒューマニタス大学のHP上で誰でも無料で入手できます。入手したら早速、解いてみましょう。
問題のセットは1つしかないですし、過去問でもないため、入試直前に試験前の練習として解くなどの使い方はオススメできません。
ここでは、サンプル問題を入手する流れとその後の利用方法を簡単に紹介します。
ヒューマニタス大学のMEDTEC Schoolの出願ページにアクセスします。
Admission Testという項目の「Admission Test sample and answers」(赤枠)をクリックします。
出典:https://www.hunimed.eu/course/medtec-school/apply/
赤枠で囲ったリンクからMEDTEC Schoolのサンプル問題(解答付き)をダウンロードできます。
ダウンロードしたら、早速サンプル問題を解いてみましょう。
残念ながら、サンプル問題はすでに解答が問題用紙に載っているため、過去問のように本番を想定して時間を正確に測って解いてみるという利用方法は困難です。
公式のサンプル問題は1セットしかないので、ただ問題を解くだけではなく、下記の事項などを確認しながら、解き進めるのがオススメです。
- どのような難易度の問題が問われているのか
- 出題範囲の知識があるか
- これから何を重点的に対策すればよいのか
貴重なサンプル問題を無駄にしないように、最大限活用しましょう。
サンプル問題の解説の入手方法とは?【日本語あり】
MEDTEC Schoolのサンプル問題を解き終えたら、次にすべきことは解説を利用したサンプル問題の復習です。
解説を読み、問題の解き方や必要知識を身につけて初めて、問題のを解いた意味があります。間違っても、解きっぱなしにするのはやめましょう。
しかし、実はMEDTEC School の公式のサンプル問題には、解説はありません。解答のみが載っているため、自分で解法などを考えなければならず、解き直しに多くの時間がかかります。
そこで、MEDTEC School に上位合格した現役イタリア医学生が、サンプル問題の日本語解説を作成しました。
MEDTEC School サンプル問題の日本語解説では、解答のポイントや解法などを日本の学習指導要領に沿って、丁寧に日本語で解説しています。
サンプル問題の日本語解説は、下記で購入できます。
pdf版
電子版
MEDTEC School の入試対策で悩んだら、mirunoteに相談しよう
今回は、MEDTEC School のサンプル問題と日本語解説の入手方法を解説しました。
MEDTEC School の入試対策は、他のイタリア医学部入試とは異なり、数学や一般常識の難易度が高く、過去問が全く公開されていないため、入試対策が非常に困難です。
限られた勉強時間を無駄にしないためにも、MEDFEC School のサンプル問題の日本語解説を利用して、受験勉強を効率的に始めましょう。
mirunoteでは、他にもMEDTEC School の入試対策用の教材・問題集を販売しています。詳しくは、mirunote公式ストアにてご確認ください。
また、「MEDTEC School を目指しているが入試対策の方法が分からない…」「なかなか入試対策が進まない…」場合は、MEDTEC School に上位合格した医学生が在籍するmirunoteチューターにご相談ください。
mirunoteチューターでは、入試合格までの受験勉強のサポートできるオンライン家庭教師や、短期間で集中的に苦手分野などを対策できる短期集中オンライン講座などでMEDTEC School の入試対策をサポートします。
今回は以上です。