オンライン家庭教師を始めました。 詳しくみる

MEDTEC Schoolの入試は難しい?入試難易度と実質倍率を現役のイタリア医学生が徹底解説【2025年版】

MEDTEC School

本記事でわかること

本記事の信頼性

pprofile

mirunoteチューターの代表として、20名以上の医学部留学をサポートしてきました。イタリア医学部、チェコ医学部、スロバキア医学部の合格実績あり。プロフィールはこちら

私立のヒューマニタス大学の医学 (Medicine and Surgery) と国立のミラノ工科大学の医生体工学 (Biomedical Engineering) の学位を取得できるダブルディグリーコースのMEDTEC School

日本の医学部では見かけないダブルディグリーコースですが、イタリアでは3大学の医学部がこれらのプログラムを提供しています。MEDTEC School では他の2大学とは異なり、国立と私立大学が共同で実施している稀なプログラムで、それぞれの分野に特化した大学で学ぶことが可能です。

また、MEDTEC School の入学試験は他の大学と異なり、試験科目が多く、そのうえ数学に多くの点数が割かれている珍しい大学なため、MEDTEC School に特化した対策が必要となります。

そこで本記事では、MEDTEC School の入試概要、入試の難易度と実質倍率をまとめました。あわせてオススメの入試対策方法もまとめたので、入試対策に悩んでいる場合は最後までご覧ください。

IMG FC2276E4B086 1 2Nobu

それでは早速、本題に入ります。

目次

MEDTEC School とは?

indian male scientist working with flask analysin 2023 11 27 05 24 52 utc

MEDTEC School はヒューマニタス大学の医学 (Medicine and Surgery)国立のミラノ工科大学の医生体工学 (Biomedical Engineering) の学位を取得できるダブルディグリーコースです。

医学部と同じ6年間かつ同額の学費でどちらの学位も取得できます。

ヒューマニタス大学(Humanitas University)はイタリアのミラノにキャンパスをもつ医学部だけでなく、看護学部などの医療系学部をもつ私立大学です。

3人のノーベル賞受賞者を含む国際的に活躍する教授が在籍しており、独自の教育アプローチによって、イタリアだけでなく、海外で活躍できる医師の育成に力を入れています。

一方のミラノ工科大学(Polytechnic University of Milan)はイタリアのミラノなどにキャンパスをもつ国立の工科大学であり、工学や建築などの分野でイタリアで最大の大学となっています。

世界大学ランキングの上位校として知られ、2025年度のQS世界大学ランキングではイタリアで1位を獲得しています。

MEDTEC School の詳しい紹介は、下記記事で解説しています。

リンク

MEDTEC School の入試の難易度を実質倍率から考える

bermix studio 00heEp9LFP0 unsplash 2

医学(Medicine and Surgery)だけでなく、医生体工学 (Biomedical Engineering) が出題されるため、特に数学の入試問題の難易度は他のイタリア医学部と比べて、圧倒的に高いです。

私は実際に MEDTEC School に合格していますが、数学(Mathematics)の難易度は非常に高く、満点を狙うのは難しいと感じました。

数Ⅲまでの知識は必要ありませんが、柔軟な発想力を必要とする問題が複数あったため、奨学金を狙わない場合でも対策は必須となっています。

また、MEDTEC School は前述のとおり、私立医学部(ヒューマニタス大学)と国立医学部(ミラノ工科大学)のダブルディグリーコースであり、MEDTEC School の入試はヒューマニタス大学の入試とは試験科目や問題数・配点などが異なるため、注意してください。

MEDTEC School の2024年度の実質倍率と入試難易度は、次のとおりです。

Non-EU枠EU枠
実質倍率(2024)2.20倍1.63倍
募集定員(2024)20名80名
入試難易度普通普通

MEDTEC School では、2024年度から年に2回受験できる(2023年までは年に1回)ようになり、これから実質倍率が上昇、かつ合格最低点が上昇する可能性は十分に考えられます。

実質倍率だけを比較すると、Non-EU枠の受験の方が難しく思われますが、これはNon-EU枠の方が募集定員が圧倒的に少ないことが理由であり、どちらの受験枠でも入試問題は同じです。

以上を踏まえると、MEDTEC School の入試対策を早めに始めることをオススメします。


29d3bc99193cb0b837fb8cc53f050ae5

MEDTEC School に上位合格したイタリア医学生の
オンライン家庭教師を利用して、
医学部合格を目指しませんか?

\予約できる枠には、限りがあります!/


MEDTEC School の入試概要を簡単に。

ave calvar WRFze0OOGB4 unsplash

MEDTEC School の入試科目と科目ごとの問題数・配点は、次のとおりです。

科目問題数制限時間
Mathematics20問40分
Comprehension and Critical Reasoning10問25分
Chemistry and Physics10問20分
Biology10問10分
Technical and Scientific Knowledge10問5分
合計60問100分

入学試験は、択一式のマークシートのみの筆記試験で、口述試験(面接)や志望動機書の提出などはありません。(※上位合格者に与えられる奨学金の審査には面接試験が課されています)

この情報だけだと簡単なように思えてしまいますが、MEDTEC School の採点は加点・減点方式であり、誤答を選ぶごとに減点されることに注意してください。

科目正答誤答未回答
Mathematics+16点-4点0
Comprehension and Critical Reasoning+24点-6点0
Chemistry and Physics+16点
-4点
0
Biology+16点
-4点
0
Technical and Scientific Knowledge+12点
-3点
0

MEDTEC School の入試科目ごとに配点が異なり、科目ごとに制限時間がある点に注意が必要です。入試問題は、合計60問・1000点満点で、Non-EU枠・EU枠の受験生ともに自宅受験が可能です。

英語の資格試験の証明書の提出などはありませんが、合計で400点以上取らないと無条件で不合格となります。

MEDTEC School の合格に必要なレベルとは?

MEDTEC School(ダブルディグリー)の合格には、英語はCEFR対照表でB2-C1レベル理科3科目(生物、化学、数学・物理)の基礎的な知識の理解と典型問題の解法パターンの習得、さらに計算問題を素早く正確に解く力が必要となります。

特に、「計算問題を素早く正確に解ける力」は他のイタリア私立医学部入試ではあまり問われない部分であるため、入試対策を疎かにしがちな部分ですが、数学が総得点の約1/3(320点/1000点)を占めている以上、極めて重要なものと言えるでしょう。

また、奨学金を取得する場合にはさらに高得点の競争となるため、基礎知識・入試で頻出の知識の網羅のほか、苦手分野を徹底的に潰し、正答率が低い問題へのアプローチ方法や入試本番での試験戦略も含めて、徹底的な入試対策をおこな必要があります。

独学で対策するにも専用の対策教材は皆無であり、仮に数学に自信があっても数学用語を英語で問われることを考えると、mirunoteチューターの家庭教師にて、最低でも3ヶ月ほど対策されるか、短期集中オンライン講座等で徹底的に対策されことを強く推奨します。

MEDTEC School にオススメの入試対策とは?

本項では、MEDTEC School の科目ごとの入試対策方法を紹介します。

結論から言えば、mirunoteチューターのオンライン家庭教師短期集中オンライン講座の利用がオススメです。

前述のとおり、MEDTEC School の入試対策には他の大学とは異なる部分が多く、独学で対応しようにも過去問を一切公開していないため、入試対策が非常に困難です。

mirunoteチューターでは、MEDTEC School のNon-EU枠に上位合格し、奨学金の面接も受けた医学生が在籍しております。

家庭教師の利点を最大限活かして、1人1人の状況に合わせた最適なカリキュラムを作成し、MEDTEC School に特化した入試対策をおこなえます。

具体的に、MEDTEC School の入試対策にmirunoteチューターの利用をオススメする3つの理由は、下記のとおりです。

  1. MEDTEC School の上位合格者が授業を担当
  2. ピンポイントで苦手分野や弱点を克服できる
  3. 入試だけでなく、奨学金の面接等の対策も可能

mirunoteチューターがオススメの理由をそれぞれ解説します。

1. MEDTEC School の上位合格者が授業を担当

mirunoteチューターでは、MEDTEC School の Non-EU枠に上位合格した医学生が在籍しており、MEDTEC School の入試対策の授業を担当しています。

実体験とこれまでの指導実績も踏まえて、合格に必要な知識や解法パターンを基礎から指導可能です。

現役医学生に講師を依頼することのメリットの1つは、担当講師が実際に合格した医学部の入試対策を実体験をもとに指導できることだと考えています。

そして、担当講師は運良くギリギリで合格したのではなく、実力が伴って合格していなければ教えられることは少ないという考えから、mirunoteチューターでは、イタリア国立医学部の上位合格者のみを採用しています。

講師の採用条件や講師の紹介は、下記記事にてご確認ください。

mirunoteチューターを利用することで、MEDTEC School の入試対策だけでなく、合格者も勉強法や受験本番の入試戦略など、合格に必要な知識をすべてお伝えします。

2. ピンポイントで苦手分野や弱点を克服できる

MEDTEC School の出題科目・出題範囲は膨大で、独学ですべてを網羅するのが難しいのが現状です。

mirunoteチューターでは、MEDTEC School に上位合格した医学生が、基礎から出願後から入試本番まで利用できる入試問題のテストシュミレーターが用意されており、追加料金なしで利用可能です。

英語が苦手、英語で勉強したことがなくても構いません。mirunoteチューターでは、原則として日本語で授業をおこない、授業では英単語の意味も含めて、日本語の教材で補えない部分やイタリア医学部入試で頻出の表現・英単語なども詳しく解説します。

mirunoteチューターでは、イタリア医学部に上位合格した講師のみが在籍しており、全員が日本で高校まで教育を受け、家庭教師として日本の大学の合格実績もあるため、安心してお任せいただけます。

3. 入試だけでなく、奨学金の面接等の対策も可能

MEDTEC School では上位成績で合格した場合、奨学金の試験(面接と志望動機書)を受ける権利が与えられます。

mirunoteチューターに在籍している医学生は、この試験を実際に受験しているため、奨学金の獲得のための対策をそのままmirunoteチューターに依頼することも可能です。

英語圏に留学経験のある英語指導のチューターが在籍しておりますので、模擬面接や志望動機書の添削など、奨学金試験の対策ができます(※ 本サービスは、mirunoteチューターのオンライン家庭教師もしくは短期集中オンライン講座をご利用いただいた方にのみ限らせていただいております。)

入試合格後の奨学金の試験も安心してお任せください。

MEDTEC School の合格を本気で目指すなら、mirunoteチューターを利用しよう

本記事では、イタリアの私立医学部のヒューマニタス大学国立大学のミラノ工科大学によるダブルディグリーコースMEDTEC School の入試概要と入試の難易度を簡単に紹介しました。

入試の合格率のみを考慮すると、合格も比較的簡単なように思われますが、合格するためには1000点中400点は必要であり、数学をはじめ、多くの科目に対応できる力を身に付けなければ合格は難しいでしょう。

特にNon-EU枠で受験する場合は、募集定員が非常に少ないため、ダブルディグリーコースを受験する受験生が少しでも増えると、合格率が大幅に下がると容易に想像できます。

今後の傾向は分かりませんが、ダブルディグリーコースを目指す受験生が増える可能性は十分に考えられるため、気を抜かずに対策することが求められます。

mirunoteチューターでは、MEDTEC School に上位合格した日本人医学生が家庭教師として、独自のカリキュラムと指導法で、独学が難しいMEDTEC School の入試対策をサポートします。

「MEDTEC School の入試に不安を抱えている…」「合格するかどうか不安…」など、お悩みの場合は、まずは一度、mirunoteチューターのオンライン相談にご相談ください。他の受験生と差をつけるためにも、今すぐ行動しましょう。

また、MEDTEC School は、入試の過去問を公開していませんが、大学公式のサンプル問題を公開しており、無料で利用可能です。

サンプル問題は過去問ではありませんが、MEDTEC School の入試対策ができる数少ない教材の1つであるため、まずはサンプル問題を解いてみることをオススメします。

本来はMEDTEC Schoool のサンプル問題には解説がついていないのですが、上位合格した私が日本語で解説を付けましたので、活用していただけると嬉しいです。

MEDTEC School のサンプル問題と日本語解説の入手方法は下記記事で解説しています。

今回は、以上です。

  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

mirunoteのアバター mirunote 代表

現役の海外医学生が運営するWEBサイト。mirunoteでは、医学部留学の情報から入試分析や医学部入試対策、留学手続きとその後の海外医学部での勉強までのすべての情報を網羅しており、留学エージェントを利用せずに医学部留学を成功させるサポートをおこなっています。

目次