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本メディアでは、「海外医学部留学の教科書」を目指して、医学部留学の入試情報や留学のノウハウを発信しています。プロフィールはこちら。
海外医学部を退学する理由は、勉強ができないからだけではありません。
「現地での生活に馴染めない」「人間関係に疲れた」という勉強以外の理由で辞めていく人も一定数います。
また、毎日勉強漬けの生活を送った結果、燃え尽きてしまったり、うつ病を発症してしまう場合もあります。
これだけ聞くと、医学部留学が絶望的に思えるかもしれませんが、ストレスフリーで医学部を進級・卒業するのは気を付けさえすれば難しくありません。
実際、私は楽しく医学部生活を送っています。
本記事では、これまで50名以上の受験生・医学生の相談に乗ってきた経験をもとに、海外医学部を進級・卒業するためのアドバイスを紹介します。
私の先輩に教わったアドバイスも含めて、医学部留学する上で最低限知っておてほしい内容をまとめました。
綺麗事ですが、大事なことなのでシェアします!
「海外医学部に入学したもの卒業できなかった」という悲しい思いをしないために、最後までご一読ください。
それでは早速、本題に入ります。
海外医学部を進級・卒業することは現実的なのか?
結論から申し上げれば、海外医学部を進級・卒業することは現実的です。
実際、毎年多くの日本人が海外医学部に留学し、進級・卒業しています。
しかしご存知のとおり、全員が卒業できるわけではありません。途中で退学する日本人学生も多くいます。
一般的に、ストレートで卒業できるのは1/3、留年するのが1/3、退学するのが1/3と言われています。
そして最近は、日本人医学生の卒業率がさらに低下しているように感じています。
海外医学部留学を考えているなら、入学しやすいかどうかではなく、その先の進級・卒業のしやすさまでを見越して留学先を検討しましょう。
自力で進学先を探すのが難しい場合は、現役の日本人医学生チームに相談できる海外医学部留学サポートプログラムの利用をオススメします。
海外医学部を進級・卒業するための9つのアドバイス
海外医学部を退学せずに、進級・卒業するためのアドバイスを9個まとめました。
- 試験対策は戦略的におこなう
- 定期試験では高得点を目指す
- 過去問集めに奔走しない
- 遊ぶ時は遊ぶ。息抜きも大事
- 体調管理は特に気を付ける
- 人間関係には気を付ける
- 物件選びは慎重に。居心地の良さで選ぶ
- 奨学金を取るなら、2年目以降にする
- 誰か相談できる人を作る
実体験や今まで相談に乗ってきた医学部生の事例をもとにしたアドバイスです。
それぞれ詳しく解説します。
1. 試験対策は戦略的におこなう
医学部の勉強量はどの大学でも膨大で、定期試験の日程も試験形式もバラバラなことがほとんどなので、予め計画を立てて、効率の良い勉強を心がけましょう。
定期試験は受験できる回数に制限がある場合も多いため、他の試験との兼ね合いも考えて、事前に定期試験までの勉強計画を立てるのがオススメです。
定期試験を後ろ倒しにすること(冬学期の科目を夏に受験するなど)もできますが、推奨できません。
試験の日程を後ろ倒しにすると、次の学期の科目に十分な勉強時間を割けず、”自転車操業”のような状態になるため、留年・退学する確率が急激に上昇します。
大変かもしれませんが、なるべく次の学期が始まる前にすべての試験を終えて、次の学期に持ち越さないようにすることを強くオススメします。
これだけで6年間で卒業できる確率がグッと上がります。
2. 定期試験では高得点を目指す
成績より単位取得に重点をおく学生が多いですが、成績が悪いと在学中・卒業後の可能性を狭めることになります。
例えば、Erasmus(エラスムス)などの留学制度を利用して、他国の医学部に留学を考えている場合は、選考基準の1つに大学での成績が含まれている場合がほとんどです。
また、将来的に転校・編入を考えている場合は、ある程度の成績がないと転校先の医学部で単位が認められない可能性もあります(そもそも転校できない場合もあります)。
卒業後でも、働く国や病院によっては、医学部での成績が重視される場合もありますし、大学院などに入学する場合もGPAが高いに越したことはありません。
将来の選択肢を広げるためにも出来る限りはじめのうちから、高得点を目指した勉強をするのがオススメです。
3.過去問集めに奔走しない
この失敗をやりがちな日本人医学生は意外と多いのですが、過去問集めに本気を出すのはやめましょう。
過去問を収集して丸暗記すれば、合格できるかもしれませんが、仮に1つの試験に合格できても、その科目を深く理解していないと、これから先の科目の理解に時間がかかるものなどは多くあります。
また、過去問は口述試験ではほぼ歯が立ちません。過去問はあくまで試験形式や試験内容を把握するために使い、過去問集めをする時間があるのなら、勉強をしましょう。
ちなみに、過去問は学年のWhatsAppやFacebookグループ、先輩、友人経由でもらうのが一般的です。
4. 遊ぶ時は遊ぶ。息抜きも大事。
日本人医学生は真面目すぎるので、朝から晩まで毎日勉強しがちです。もちろん勉強は大切なので素晴らしい習慣ですが、勉強しすぎでストレスが溜まり、うつ病になってしまう例もあります。
精神的に不安定にならないためにオススメなのが、趣味をもつこと。
カフェに行く、バールに行く、クラブに行くという活発なものでも良いですし、家でYouTube を見る、アニメをみる、漫画を読むのもOKです。
お酒やタバコ、カジノなどのギャンブルにハマるのもいいですが、それはそれで怖い部分もあるので、日々の勉強の息抜きにするならほどほどに。
5.体調管理は特に気を付ける
病院に行く場合も、薬局で市販薬を買う場合も、日本で処方されるものとはまったく違う薬が出されます。
現地語が理解できるなら特に問題ありませんが、そうでない場合は症状をうまく伝えられない場合もあるかもしれません。その場合は、適切な処置や薬が処方されるとは限りません。
心配な方は、日頃から飲んでいる薬を日本から持ってくるのがよいでしょう。
とはいえ、薬に頼らずに健康でいることが1番大事です。いくら勉強が大変だとはいっても、食生活を整えて、適度な睡眠を取ることだけは、日々実践してください。
6. 人間関係には気を付ける
日本人医学生が退学する理由の1つが、実は人間関係です。
医学部のキャンパスの多くは田舎や郊外にありますから、地理的に閉鎖的な場所なので、関わる人間も限定されます。
大学によっては少人数のグループ授業が行われており、グループメイトが6年間変わらない場合もあります。
この場合、人間関係が破綻しがちなので、それが嫌で大学を辞めてしまう日本人学生は多いです。
また、通っている大学に日本人学生がいる場合も要注意です。
彼らとの関わり方や距離の取り方を間違えると、人間関係がギクシャクします。
日本人同士で仲良くするのも良し、せっかく留学しているのだからと日本人と距離を取るのもOKです。
どちらを選ぶにせよ、日本人同士で揉めることもある(過去問を渡す/渡さない論争など)ので、事前に日本人とどういう付き合い方をするのか、自分なりに考えておくのがよいでしょう。
7.物件選びは慎重に。居心地の良さで選ぶ
家は唯一のパーソナルスペースで心休まるところです。そのため、安さより快適さで選ぶべきでしょう。
特に1年目は慣れない環境で過ごすため、実感はなくてもかなり疲弊しています。予算があるのなら、1年目は大学からそう遠くないところで1人暮らしをするのがオススメです。
特に1年後半〜3年前半は基礎科目で大変な時期なので、誰かと住んでいるとストレスを抱えてしまう場合があります。
勉強が落ち着いてくる3年次の後半からフラットシェアをするなり、自分なりの生活スタイルを確立するのが良いかと思います。
8.奨学金を取るなら、2年目以降にする
個人的な経験上、1年目に6年間の奨学金を取るのはオススメしません。
卒業できるかまだ先が見通せない部分が大きいですし、何より自分に海外医学部が向いているかを判断することが入学前にはできないからです。
奨学金を借りた場合は、「何が何でも卒業しなければ!」という強い思いから、無理をしすぎてしまい、心身ともに疲弊し、力尽きて退学してしまう人もいます。
また、退学しなくとも、精神的なストレスでうつ病になる人もいます。
「奨学金を借りないと、留学できない」「退学した場合でも返済不要の奨学金がある」という場合でなければ、1年目は自分が進学した大学が向いているのかを判断するだけにするのがよいでしょう。
9. 誰か相談できる人を作る
これは海外医学部留学を成功するために、必要不可欠なことです。
特に最初の3ヶ月は、右も左も分からず、慣れない環境で勉強・生活するのは過酷です。
そんな時、誰か1人でもいいので相談できる人がいると状況が一変します。日々の愚痴をぶつけるだけで、ストレス発散でき、「明日も頑張ろう」と思えてきます。
私は留学して最初の3ヶ月、友人と毎日5-6時間ほど授業後にひたすら長電話し、愚痴を言い合っていました。
今考えると異常ですが、そのおかげで辛いときを乗り越え、今では楽しく海外医学部での留学生活を送れています。
どんな人でもいいので、ありのままを語れる信頼できる人を見つけて、1人で抱え込む前に相談しましょう。
周りにそういう人がいない場合は、私たちに相談していただいても構いません。
mirunoteチューターにてご相談いただければ、お話をお伺いします。
留学前なら、志望校選びにこだわろう
医学部留学で進級・卒業するためのアドバイスでは、留学後の焦点を当ててきました。
しかし、海外医学部留学を成功させる確率を大幅に上げるためには、留学する最初の段階の「志望校選び」に時間をかけ、厳選して納得したうえで留学するのがオススメです。
海外医学部では、入試に合格するかどうかより、入学後に6年間で卒業できるかの方が重要となります。実際、海外医学部に進学しても、すぐに退学してしまう日本人も多いのが現状です。
私も何もリサーチせず東欧医学部に進学した結果、2年足らずでイタリア医学部に転校することになりました。
自分に適した志望校を1人で選ぶのは難しいので、そういう場合はプロに任せましょう。志望校選びから医学部入学まで現役の海外医学部生チームがサポートする『海外医学部留学サポートプログラム』がオススメです。
海外医学部留学サポートプログラムの特徴やメリットは、『海外医学部留学サポートプログラム』の7つの特徴にて開設しています。
海外医学部は進級・卒業できる
今回は進級・卒業するために、医学部留学後に気をつけるべき9つのアドバイスを紹介しました。
- 試験対策は戦略的におこなう
- 定期試験では高得点を目指す
- 過去問集めに奔走しない
- 遊ぶ時は遊ぶ。息抜きも大事
- 体調管理は特に気を付ける
- 人間関係には気を付ける
- 物件選びは慎重に。居心地の良さで選ぶ
- 奨学金を取るなら、2年目以降にする
- 誰か相談できる人を作る
海外医学部留学には不安やストレスがつきものです。勉強だけでなく、生活面でトラブルを抱えるケースは多く、それらが原因で疲弊してしまい、勉強に身が入らないこともあります。
しかし、本記事で紹介したアドバイスをもとに努力を惜しまなければ、6年間で海外医学部を卒業することはそこまで難しくはないでしょう。頭の片隅に入れて、楽しい留学生活を送ってください。
とはいえ、少しでも海外医学部留学を成功させる確率を上げたいなら、留学前の志望校選びからこだわるのがオススメです。志望校選びに失敗してしまうと、どんなに優秀な人でも退学する可能性は跳ね上がります。
海外医学部留学サポートプログラムでは、海外医学部留学を考えている方を対象に志望校選びから入学までの留学サポートを格安でおこなっています。
下記の記事を読めば、海外医学部留学サポートプログラムの良さがわかりますよ。
今回は、以上です。