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mirunoteチューターの代表として、30名以上の医学部留学をサポートしてきました。イタリア医学部、チェコ医学部、スロバキア医学部の合格実績あり。
IMAmirunoteチューターの代表として、30名以上の医学部留学をサポートしてきました。イタリア医学部、チェコ医学部、スロバキア医学部の合格実績あり。
イタリア国立医学部はここ数年、EU枠・Non-EU枠ともに相次いで英語コースを開設しています。2021年度にはパルマ大学(Parma University)の医学部英語コースが新設されました。
IMAT2021は、2020年度の入試問題と比較して、各科目ごとの問題数・配点に変更はなく、2020年度の入試問題を踏襲した形式です。
本記事では、IMATの2021年度の各医学部の募集定員と合格最低点をまとめました。あわせて、IMAT2位合格者が、合格最低点を簡単に分析したので、合格最低点を確認する際の参考にしてください。
それでは早速、本題に入ります。
IMAT2024の各科目の問題数と配点
IMATの試験問題は、2021年度も前年度と同じく、全部で60問のマークシート式の筆記試験です。
問題形式は変更がなく、5つの選択肢から正答を1つ選ぶ五者択一式であり、幅広い範囲から問題が出題されます。それぞれの問題数と配点は、次のとおりです。
科目 | 問題数 | 配点 |
---|---|---|
一般常識(General Knowledge) | 12問 | -4.8点 〜 +18.0点 |
論理的推論(Logical Reasoning) | 5問 | -2.0点 〜 +7.5点 |
判断推理(Problem Solving) | 5問 | -2.0点 〜 +7.5点 |
生物(Biology) | 18問 | -7.2点 〜 +27.0点 |
化学(Chemistry) | 12問 | -4.8点 〜 +18.0点 |
物理・数学(Physics & Mathematics) | 13問 | -3.2点〜+12.0点 |
合計 | 60問 | -24.0点 〜 +90.0点 |
配点は正答を選ぶごとに+1.5点、誤答を選ぶと-0.4点、未解答のままだと0点となる、加点・減点方式です。科目ごとの配点が変わることはありません。
IMAT2021の合格最低点と募集人数
IMAT2021の合格最低点と募集定員をNon-EU枠・EU枠それぞれをまとめました。イタリア国立医学部入試(IMAT)は、受験生のバックグラウンドによって受験枠が異なります。
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表に記載している合格最低点は、Non-EU枠では最終的な合格最低点、EU枠では正規合格者と繰り上げ合格者の最低点であり、繰り上げ合格者の最低点は、最終的な最低点のみを記載しています。
それぞれの受験枠での募集人数と合格最低点は次のとおりです。
Non-EU枠入試
大学名 | 定員数 | 合格最低点 |
---|---|---|
ミラノ・ビコッカ大学 | 13名 | 42.3点 |
ミラノ大学 | 25名 | 51.5点 |
トリノ大学 | 32名 | 44.0点 |
パヴィア大学 | 40名 | 49.4点 |
パドヴァ大学 | 20名 | 46.6点 |
パルマ大学 | 40名 | 35.5点 |
ボローニャ大学 | 20名 | 48.9点 |
ローマ・サピエンツァ大学 | 10名 | 53.1点 |
ローマ・トル・ヴェルガタ大学 | 10名 | 47.7点 |
メッシーナ大学 | 38名 | 34.6点 |
ナポリ・フェデリコ2世大学 | 25名 | 41.4点 |
カンパーニャ大学 ルイジ・ヴァンヴィテッリ | 40名 | 33.1点 |
バーリ大学 | 8名 | 32.7点 |
合格最低点が最も高かったのは、ローマ・サピエンツァ大学の53.1点で、合格最低点が最も低かったのは、バーリ大学の32.7点でした。
EU枠入試
大学名 | 定員数 | 正規合格者の最低点 | 繰上げ合格者の最低点 |
---|---|---|---|
ミラノ・ビコッカ大学 | 38名 | 48.2点 | 42.8点 |
ミラノ大学 | 45名 | 51.5点 | 43.3点 |
トリノ大学 | 70名 | 45.1点 | 37.3点 |
パヴィア大学 | 103名 | 46.3点 | 35.5点 |
パドヴァ大学 | 56名 | 47.0点 | 37.5点 |
パルマ大学 | 60名 | 44.5点 | 35.0点 |
ボローニャ大学 | 70名 | 48.6点 | 42.6点 |
ローマ・サピエンツァ大学 | 38名 | 47.6点 | 40.4点 |
ローマ・トル・ヴェルガタ大学 | 25名 | 45.2点 | 37.7点 |
メッシーナ大学 | 38名 | 43.0点 | 33.0点 |
ナポリ・フェデリコ2世大学 | 15名 | 50.5点 | 34.4点 |
カンパーニャ大学 ルイジ・ヴァンヴィテッリ | 40名 | 43.8点 | 33.3点 |
バーリ大学 | 42名 | 43.3点 | 33.9点 |
最終的な合格最低点が最も高かった大学はミラノ大学の44.3点で、最も低かった大学はメッシーナ大学の33.3点でした。
IMAT2021の合格最低点を分析する
IMATの2021年度入試では2020年度と比較して入試概要や募集定員に大きな変更点はないものの、2020年度入試はコロナ禍での入試であり、単純に前年度の入試とは比較はできません。
そのため、今回の分析では、IMAT2021の合格最低点(EU枠・Non-EU枠)から読み取れる情報をまとめました。大学ごとの詳細な比較は別記事で詳しく解説します。
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Non-EU枠の合格最低点の分析【IMAT2021】
IMAT2021は、多くの大学の合格最低点が35点〜50点で推移しています。受験生から根強い人気がある、ミラノ大学、パヴィア大学、ボローニャ大学、ローマ・サピエンツァ大学では合格最低点が高く、合格には少なくとも50~55点前後が必要でした。
Non-EU枠はEU枠と比較して募集定員が少なく、募集人数が10~20名と少ない大学は合格最低点が高い傾向にあり、逆に募集人数が多い大学では合格最低点が低い傾向が見られます。
また、新設されたパルマ大学を除くイタリア北部の大学と、ローマより南に位置するイタリア南部の大学では、合格最低点に大きな変化が見られ、フェデリコ2世大学を除き、北部の大学の方が合格最低点が高くなりました。
EU枠の合格最低点を分析する【IMAT2021】
IMAT2021のEU枠の最終的な合格最低点は、33点〜42点となりました。受験生から根強い人気がある、ミラノ大学、ボローニャ大学、ローマ・サピエンツァ大学では合格最低点が高く、合格には少なくとも40~45点前後が必要でした。
EU枠の入試はNon-EU枠の入試とは異なり、複数の国立医学部に出願できるため、繰り上げ合格者の人数が多く、最終的な合格最低点が下がっています(※ EU枠の繰り上げ合格者が多い理由は他にもありますが、本記事では他の理由は割愛します)。
実際、IMAT2021では、正規合格者と繰上げ合格者の合格最低点に6点~10点前後の開きがあり、この傾向は現在の入試でも続いています。また、Non-EU枠と比較して、全体的に10点前後合格最低点が低くなっており、EU枠の方が合格しやすいと言えるでしょう。
さっそくIMATの入試対策を始めよう
本記事では、IMATの2021年度のNon-EU枠・EU枠それぞれの合格最低点と募集定員をまとめました。
IMAT2021では、大学にもよりますが、Non-EU枠入試では90点満点中55−60点、EU枠入試では90点満点中50−55点ほどの点数が取れていれば、十分合格が狙えました。
しかし、近年のIMATの入試はハイレベルなものになっており、特にNon-EU枠の入試では60−70点前後の点数が必要なことも珍しくありません。受験生のレベルも高くなっているため、独学では合格を狙いにくくなっています。
そのため、イタリア医学部入試に本気で合格したいと考えているなら、mirunoteチューターを利用した受験勉強がオススメです。
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