IMATの過去問のオススメの利用方法【イタリア医学部2位合格者が解説】

Ciao! イタリア国立医学部生のNobuです。
本記事でわかること
- IMATの点数を格段にUPできる過去問の利用法がわかる
- 上位合格者の過去問の利用法を知れる
- 独学でIMATの対策をする際の注意点がわかる
「IMATは過去問の対策方法で合否が決まる」
これはIMATに1位で合格した同期(私より高得点で合格した人)の言葉です。
その同期は、1年浪人して合格しているのですが、1年目に勉強しなかったIMATの過去問にひたすら取り組み、苦手分野を端から端まですべて潰したそうです。
その結果、合格できたと語っていました。
個人的にはこの話は少し盛っているような気がしますが、IMATの合格は過去問を極めればできるという点は私も同感です。
私自身、IMATに2位で合格・全体の上位1%の成績で合格できたのは、過去問を極めたのが理由の1つだと考えています。
そこで本記事では、2位合格者が実践したIMATの過去問の利用方法と注意事項を解説します。私だけでなく、高得点で合格した医学生の勉強法を参考にして、誰でも簡単に真似できるよう、工夫しました。
合格体験記でも過去問の利用法については、少し触れましたが、本記事の内容は合格体験記では紹介していないため、あわせてご覧いただけると、IMATの入試対策方法の全体像が掴めるかと思います。
それでは早速、本題に入ります。
IMATとは? 【イタリア国立医学部】

IMATは、イタリア国立医学部英語コースの入学試験で、例年9〜10月ごろに対面形式で実施されます。試験会場は、イタリアをはじめ、複数の海外会場で受験できますが、日本には会場がありません。
入試は筆記試験(マークシート式)のみで、国立大学すべてで共通です。面接や小論文などの試験はなく、筆記試験の点数のみが合否に影響します。
試験時間は全部で100分、問題数は60問です。
IMATの詳細は、下記記事にて解説しています。https://note.com/embed/notes/n41b02ca88f1c https://note.com/embed/notes/n6aeb0d869193 https://note.com/embed/notes/n29a1f9ff9529 https://note.com/embed/notes/ned37a6d7d933
誤答を選ぶと減点される加点・減点方式なため、入試本番で減点されずに、高得点を取るための戦略が存在します。
IMATの過去問を入試対策で利用すべき3つの理由

私が上位1%の点数でIMATに合格できたのは、過去問をマスターした点が大きいと考えているため、受験生には「過去問を完璧にする」ように、口酸っぱく伝えています。
過去問を使うべき理由は、次の3つです。
- 重点的に対策すべきポイントと試験の難易度を把握するため
- 試験形式や独特の言い回しに慣れるため
- 代替できる問題集がないため
それぞれの理由を解説します。
1. 重点的に対策すべきポイントと試験の難易度を把握するため
試験を攻略するためには、まずは”敵”を知ることが重要です。”敵”を知るには、実際に過去に出題された問題(過去問)を解くのが最良の方法でしょう。
実際、過去問を10年分以上こなせば、どんなに鈍感な方でも、頻出分野や求められている知識量や深さを把握することは難しくないはずです。
IMATはイタリアの試験なため、日本の大学入試とは出題される範囲も単元ごとのレベルも大きく異なります。
特に、日本の参考書などの大学入試用の教材で対策する場合は、IMATで問われる内容と日本の大学入試で頻出の知識とは異なる場合もあるので、注意してください。
過去問を利用すると、IMATの頻出分野や知識、単元ごとの難易度を把握でき、効率的な入試対策がおこなえるのが、最大のメリットです。
2. 試験形式や独特の言い回しに慣れるため
IMATには問題形式や言い回しに癖があり、初見で高得点を取るのは難しいです。
Logical Reasoning や Problem Solving などは問題パターンが存在するため、問題パターンや解き方に慣れていないと、時間をかなり消費してしまいます。
また、IMATでしか見かけない独特の言い回しもあり、場合によっては英単語を知らないだけで、点数を落としかねない問題もあります。
例えば、化学でお馴染みのアセトアルデヒド(CH3CHO)は、IMATでは Acetaldehyde ではなく、Ethanal です。
常識と言われれば反論できませんが、IMATでよく使われる用語を知らない問題もあるため、出てきた用語や言い回しは何度も復習して、暗記しましょう。
3. 代替できる問題集がない
IMAT対策に利用できる過去問以外のオススメの教材は、今のところありません。そのため、過去問を問題集として利用し、繰り返し解き直して、過去問の知識を定着させるのがオススメです。
過去問で1度出題されている問題が全く同じ文言で出題されることは考えにくいですが、似たような範囲の問題が問われる可能性は十分にあります。
「過去問だからもう出題されない」と手を抜かずに、過去問で扱っている内容すべてを完璧にマスターする気持ちで対策しましょう。
過去問を利用して、IMAT対策する際は、他の問題集や過去問に手を広げるのはNGです。
まずは1つの教材だけを何度も復習して、問題の解説を書けるぐらい完璧に身につけてください。教科書や参考書を通読せずとも、過去問だけで力が相当ついていると思います。
IMATは試験科目が多く、試験範囲が広いため、色々な教材に手を出すのではなく、1〜2つほどの教材を完璧にするのがオススメです。
mirunoteでは現在、日本人を対象とした日本語のIMAT対策用のオンラインコースを開発中です。科目別のIMAT対策用の問題集も作成しています。完成まで今しばらくお待ちください。
IMATの過去問の3つの入手方法

IMATの過去問の3つの入手方法は、次のとおりです。
- 公式HPからダウンロードする
- Amazonで問題集を購入する
- 家庭教師を利用する
海外のサイトでは、IMATの過去問が違法アップロードされている場合もありますが、サイトによってはウイルス対策が不十分な場合もあるので、ダウンロードする際は、自己責任となります。
安全策を取るなら、次の3つの方法を検討してください。
1. 公式HPからダウンロードする
IMATの公式サイトから、ダウンロード可能です。ただし、問題の答えがランダムではなく、すべて選択肢Aに修正されています。
あらかじめ解答がわかっているため、問題集としては利用しにくいですが、後述する復習用の教材として利用する場合は、解答がすぐ分かる公式の過去問がオススメです。
IMAT過去問の詳細な日本語解説はmirunote公式オンラインストアにて販売しております。
2. Amazonで問題集を購入する
IMATの過去問と英語の解説をまとめた問題集が、Amazonで販売されています。
PDFではなく、ペーパーブック版であり、英語の解説が付属しているところがポイント。
ただし、最新年度の問題までは対応していないため、直近の過去問は別に用意する必要があります。
3. 家庭教師を利用する
mirunoteチューターでは、IMATの過去問などを利用して、マンツーマンの入試対策をおこなっています。
mirunoteチューターでは、ご入会時にランダムな解答のIMATの過去問をすべてお渡ししております。詳細は、初回授業時にお伝え致します。
IMATの過去問はいつ解くべきか。

個人的には、入試の受験を決めた段階で真っ先にIMATの過去問を解き切ってしまうことをオススメしています。
IMATの入試問題でよく問われる部分や問われ方は、日本の大学入試とは全く異なるため、試験対策を本格的に始める前に知っておくべきでしょう。
また過去問を活用すれば、弱点の把握だけでなく、合格最低点との比較で志望校の決定の参考にすることができます。
私が実践したIMATの過去問の利用法や勉強法は、下記記事にて解説しています。
過去問は直前まで残しておくべきか?

直前まで残さず、すべての年度の問題を解き切って、全年度の問題の復習に十分な時間を割いてください。
直前まで過去問を残しておくほうが良いと考える方もいますが、IMATの過去問は、年度ごとに科目ごとの問題数が違ううえに、問題の難易度のばらつきが大きいため、直前まで取っておくメリットはありません。
過去問の代わりに、上位合格者が作成したIMATの模試(予想問題)を解いて、実際の試験の流れを確認されることをオススメします。予想問題の詳細は、下記URLからどうぞ。
IMATの過去問のオススメの利用法

繰り返しになりますが、私をはじめイタリア国立医学部に上位合格している学生のほとんどが、過去問を極めています。
過去問分析を徹底的におこない、苦手分野を重点的に対策すれば、IMATに合格することはそれほど難しいことではありません。
とはいえ、過去問のセットはあまりないので、無駄にせずIMATの過去問を活用するためには、合格者のやり方に倣うのが1番でしょう。
本項では、私が家庭教師として指導している「過去問の利用法」をもとに、誰でも再現できるよう、工夫を凝らした方法を解説します。
具体的な過去問の使い方の流れは、次のとおりです。
- まずは解いてみる(制限時間あり)
- 解ききれなかった場合はもう一度解く(時間制限なし)
- 答えを確認する
- 正解/不正解の場合も解説を読む
- 出題分野を確認し、復習する
- 不正解の選択肢も確認する
- 出題意図を読み解く
- 1.〜7.の過程を繰り返す
それぞれの流れを確認していきます。
1. まずは解いてみる(制限時間あり)
前述のとおり、IMATは年度ごとに科目ごとの問題数が異なるため、実際の入試を想定してマークシートで練習してみる必要はありませんが、制限時間を決めて、1通り解いてください。
紙に印刷しなくても、iPadなどに直接書き込んでいくスタイルでOKです。あくまで過去問は、解き終わった後の復習と分析が重要なため、どれだけ正解できたかは、あまり気にしなくてOKです。
制限時間は本来100分ですが、自宅で行うことを考慮して、80分〜90分に短く設定してください。
解く際は、「なんとなく解けた」問題と、「自信を持って答えた」問題を区別できるよう、何かしらの記号やマークをして、後で見返した際にわかるようにしておきましょう。
加点・減点方式なため、試験場で自分がマークするかどうかや、科目ごとの試験時間の振り分け方も、考慮しながら解けるとbetterです。
2011年度と2012年度は現行の試験より、問題数が20問多い、80問となっているため、制限時間は100分程度にするのがオススメです。
最後まで通しで解き切る集中力がない場合は、とりあえず科目ごとに区切って、複数回に分けて解いてもOKです。
2. 解ききれなかった場合は再度解く(時間制限なし)
制限時間を設定しているため、IMATの勉強を始めた頃は、すべての問題を解き切れない場合もあるでしょう。
そういう場合はすぐに解答を見るのではなく、時間制限なしで問題と向き合ってみるのがオススメです。
とはいえ、問題によってはいくら時間をかけても解けないものもありますから、そういう場合は素直に諦めて、答え合わせをし、解説を読みましょう。
重要なのは、「すべての問題に1度はトライしてみること」です。どこに躓いたのか、どこが分からないのかを明確にしてから、解答・解説を読みましょう。
3. 答えを確認する
答え合わせをして、採点してみましょう。IMATの採点方法は科目によらず、次のとおりです。
- 正答を選んだ場合:+1.5点
- 誤答を選んだ場合:-0.4点
- 未解答だった場合:0点
点数が気になるかもしれませんが、高得点でも1桁の点数でもOKです。大事なのは、答え合わせをしながら、答えを選んだ理由を確認すること。
「なんとなく答えを選んだのか」「解答の根拠を知っていて正解だったのか」「消去法で正解だったのか」など、正解にたどり着いた理由を確認します。
もちろん、不正解だった場合はなおさら、この作業を慎重におこなってください。この部分を疎かにすると、いくら勉強しても入試で高得点を取ることは難しいです。
ここまでの作業は記憶が定かなうちに、必ず流れ作業で、問題を解いたその日に進めましょう。
4. 正解/不正解の場合も解説を読む
IMATの過去問解説は、日本語・英語でも構いません。理解しやすい方でOKです。
mirunoteでは、IMATに2位で合格した医学生と、イタリア医学部に上位合格した学生チームで作成したIMATの日本語解説を作りました。
過去問解説を利用して、各問題の解説を読み進めてください。解説を読みながら、間違えた場合はその理由、正答を選んでいた場合も理由が正しいのかの確認を忘れずにおこなってください。
ちなみに、私たちが作成した過去問解説はあえて、不正解の選択肢の検討をしていません。
これは、不正解になった理由を自分で調べながら勉強する環境を作ることで、解説を読んで、勉強した気になるのを防ぐことに重点を置いた結果です。
より詳細な解説が必要な場合は、mirunoteチューターの家庭教師をご利用ください。
5. 出題分野を確認し、復習する
ここからは、過去問を”活用”する重要なステップです。過去問の解説を読んで満足せず、必ずおこなってください。
間違えた問題が、どの単元なのかをIMATのシラバスなどを参考に明確にし、該当箇所の参考書やテキスト、オンラインコースを確認します。https://note.com/embed/notes/n29a1f9ff9529
このとき、出題された問題に関係ある知識だけでなく、その単元全体を復習するのがオススメです。
IMATで既出の知識を問われることはそれほど多くありませんが、既出の単元が出題されることは珍しくないため、関連する分野をすべて復習してください。
復習する際は、「教材を読むだけ」「オンラインコースを見るだけ」という受動的な学習ではなく、教材やオンラインコースの内容を自分なりにまとめてみたり、問われそうな知識を調べてみるなど、能動的な学習を心がけると、効率的に入試対策がおこなえます。
どの分野に該当するかが不明な場合は、mirunoteチューターにご相談ください。
6. 不正解の選択肢も確認する
正解の選択肢だけを見て、問題の復習を終えるのはもったいないので、不正解の選択肢も確認しましょう。
不正解になる根拠が必ずあるはずなので、選択肢を読んで、どこが不正解の理由なのかを明確に説明できるくらいに復習するのがオススメです。
不正解の選択肢の確認は、意外と復習を忘れがちなポイントですが、問題1つにつき不正解の選択肢4つを学習できるので、大変お得です。
ただ、不正解の選択肢を復習する際の注意点として、勉強をある程度している状況でないと、選択肢のどこが間違っているのか(何が正解か分からない)という状況になりかねません。
独学で対策をすると重要なポイントを見極められず、時間がかかってしまい、効率的な対策ができないため、時間がない場合は、mirunoteチューターのオンライン家庭教師をご利用ください。
7. 1.〜6.の過程を繰り返す
あとは、ここまでの過程をひたすら繰り返すだけです。1回や2回の復習では、すべての問題を完璧に仕上げることは難しいです。継続的に復習してください。
複数回、復習を繰り返す際は、単純作業になって「解説と該当範囲の単元を読むだけを繰り返す…」ことのないように、注意してください。
「問題を解くために必要な知識は何なのか?」「自分が躓きやすいポイントはどこなのか?」と考えながら、次に同じような問題が出題された際に、確実に得点にするための方法を考えましょう。
できることなら、出題者の意図を読み解き、「なぜこの問題を出題したのか?」「不正解の選択肢を作った理由はなぜか?」などを考えると、より効率的な入試対策が可能です。
ここまでの過程が面倒くさい…誰かに丸投げしたい…という場合は、家庭教師サービスのmirunoteチューターをご利用ください。
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これまでの経験をもとに、現役のイタリア医学部生が受験生ひとりひとりに適したカリキュラムと教材を選択し、家庭教師と授業の復習・課題のみで、イタリア国立医学部への合格をサポートします。
過去問を活用する際のお悩み2選

最後に、よくある過去問を利用した入試対策のお悩みと解決方法を紹介します。
- 過去問の解答を覚えてしまった…
- 過去問を解かずに「見るだけ」はダメ
それぞれ解説します。
1. 過去問の解答を覚えてしまったときは…
何度も過去問を反復していると、解答をなんとなく覚えてしまうこともあると思います。
そんなときは選択肢を選ぶのをやめて、指針を立てて問題を解くことをオススメします。
「問題文のどこに注目して、どこの単元のどの知識を使うのか…」を1分以内に考えてみると、効率的な復習ができます。そして、各問題の復習をしながら、知識の幅を広げるために、知識を深掘りしてください。
まさに連想ゲームのようなイメージで新しい知識をどんどん身につけていくと、様々な知識がつながりをもち、いつしかその分野(単元)の問題がすべて解けるようになっています。
嘘のような話ですが、私は過去問をマスターしたことで、苦手だった生物(Biology)が1番の得意科目になりました。
間違っても、「答えを覚えたから、復習はしない」というもったいない過去問の使い方しないように。
過去問を解く際に大事なのは、解答が分かるかではなく、解答を導き出す過程を把握しているかです。
解答を覚えてしまった問題も今一度、上記のやり方で復習することを強く推奨します。
2. 過去問を解かずに「見るだけ」は、NG
意外とやっている人が多くて驚きましたが、過去問を解かずに、目を通すだけの勉強法は全くオススメしません。
それで得点が取れるならば良いですが、ほとんどの場合は過去問を見ただけで得点は取れないため、今すぐやめましょう。
他の試験は分かりませんが、IMATでは過去問を利用する意義の1つに、IMAT特有の表現や形式に慣れることがあります(前述したとおりです)。
問題を見ただけでは、問題文や選択肢の細かな表現には気づきませんし、「解けた」と思っていても、実際に解いてみると、全く解けないことも多いです。
新出の分野や苦手な分野・単元を洗い出すためにも、過去問を本記事で紹介したやり方で解いて、抜けている知識の穴を埋めていく作業をおこなっていきましょう。
それだけで、IMATの点数が10〜20点も変わりますよ。
IMATの過去問は万能教材ではない

ここまでIMATの過去問の入手方法から利用方法、利用時の注意点まで、幅広く紹介してきました。
IMATの過去問の活用方法を取り上げてきたので、万能教材のように思いがちですが、あくまで教材の1つに過ぎません。
IMATの問題は、すべてが良問なわけではなく、出題意図がわからない問題や一問一答になっている練習にならない知識だけで解ける問題なども多いです。
また、自分が受験する年度のIMATの問題が、これまでと同じような出題傾向とは限りませんし、問われ方も異なる場合があります。
IMATの過去問は、苦手分野・抜け落ちている知識を見つけ、それを埋めるために利用するためのツールとして、利用しましょう。
IMAT対策に不安を感じたら…

IMATの試験勉強をしていて、不安を感じたら、現役のイタリア医学部生にご相談ください。
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