基礎問題集 - 生物(BIOLOGY)vol.2
問題数は全部で100問あり、そのうち20問がランダムに出題されます。
正解の選択肢は1つのみです。問題の解答・解説は最後に表示されます。
制限時間はありません。問題は毎回ランダムで出題される点にご注意ください。
1 / 20
The chromosomes contained in the human zygote are:
ヒトの体細胞は2n=46本の染色体を持つ。精子・卵子はいずれもn=23本の半数体であり、受精によってこれが合わさり2n=46本の接合子(zygote)ができる。
選択肢"22"は、常染色体の数だけを示しているようにも見えるが、性染色体を含めた全染色体数としては誤りである。
選択肢"50"は、ヒトの染色体数と一致しない。
選択肢"46"は、ヒト接合子の染色体数として正しい。
選択肢"23"は、配偶子1つあたりの染色体数であり、接合子には当てはまらない。
→ 入試対策講座第22章を参照のこと
2 / 20
Immediately after fertilisation, in the zygote there occurs:
受精直後の接合子(zygote)では、まず卵割(cleavage)が始まり、有糸分裂を繰り返しながら細胞数を増やしていく。設問の選択肢には卵割に対応する用語が含まれていない。
選択肢"gastrulation"は、卵割と胞胚の形成の後に起こる原腸形成であり、「直後」ではない。
選択肢"degeneration"は、変性・退行を意味し、正常発生の開始とは逆の概念である。
選択肢"follicular rupture"は、卵胞破裂(排卵)であり、受精前の出来事である。
選択肢"binary fission"は、原核生物などの二分裂を意味し、接合子で起こる現象ではない。
3 / 20
What is differentiation?
分化(differentiation)は、同じゲノム(genome)をもつ細胞が、形態や機能を異にする細胞へと分かれていく過程である。例えば、幹細胞から神経細胞・筋細胞・血球などへ形態的・機能的に変化していく。
選択肢"a phase of mitosis"は、有糸分裂の特定の段階を指すかのような表現であり、分化の概念とは異なる。
選択肢"a phase of meiosis"も同様に、減数分裂の段階を指すものであり不適切である。
選択肢"a process of morphological diversification"は、形態的多様化の過程として分化をよく表しており正しい。
選択肢"a phase of cellular rest"は、G0期のような増殖休止を想起させるが、分化とは別概念である。
→ 入試対策講座第6章を参照のこと
4 / 20
When an individual develops from an unfertilised egg cell, this is called:
受精していない卵(unfertilised egg)から個体が発生する現象を単為生殖(parthenogenesis)という。ミツバチやアリなど一部の節足動物や、一部の脊椎動物・植物で見られる。
選択肢"a premature birth"は、早産(premature birth)であり、受精卵から発生した胎児が早く生まれてしまう現象で、未受精卵からの発生とは異なる。
選択肢"budding"は、出芽(budding)であり、親の体の一部が芽となって新個体になる無性生殖の一形態である。
選択肢"meiosis"は、減数分裂(meiosis)であり、配偶子をつくる細胞分裂の形式であって、未受精卵からの個体発生ではない。
選択肢"parthenogenesis"は、未受精卵がそのまま分裂・発生して新個体となる単為生殖を示し、設問の記述に一致する。
5 / 20
The anticodon is:
アンチコドン(anticodon)は、翻訳(translation)の際にmRNA上のコドン(codon)を認識するためのtRNA分子上の3塩基配列である。したがって「tRNA上の3つのヌクレオチド配列」とする選択肢が正しい。
選択肢"a sequence of three nucleotides in tRNA"は、tRNA上の3塩基配列としてアンチコドンを正しく定義しているので正しい。
選択肢"a sequence of three nucleotides in mRNA"は、mRNA上の3塩基配列であり、これはコドン(codon)であってアンチコドンではない。
選択肢"a sequence of three amino acids"は、アミノ酸(amino acid)の並びであり、核酸(nucleic acid)の塩基配列ではない。
選択肢"the last sequence of the codon"は、「コドンの最後の配列」という意味不明な表現であり、アンチコドンの定義とは異なる。
→ 入試対策講座第21章を参照のこと
6 / 20
The phenotype is:
表現型(phenotype)は、遺伝子型(genotype)と環境(environment)の相互作用の結果として現れる、観察可能な性質(形態・生理・行動など)の集合である。
選択肢"the set of all the genes of an organism"は、遺伝子の集合であり、これは遺伝子型(genotype)に相当する。
選択肢"the set of observable characters of an organism"は、観察できる形質の集合として表現型を定義しており正しい。
選択肢"the genetic constitution of an organism"は、遺伝子構成そのものを指し、遺伝子型である。
選択肢"the sum of the recessive characters of an organism"は、劣性形質のみを取り出したものであり、表現型全体を意味しない。
→ 入試対策講座第23章を参照のこと
7 / 20
The fruit derives:
被子植物(angiosperm)では、受粉・受精の後、子房(ovary)の壁が肥厚・発達して果実(fruit)を形成する。内部には胚珠(ovule)から発達した種子(seed)が含まれる。
選択肢"from the thickening of the walls of the ovary"は、子房壁が肥厚して果実になるという事実を表しており正しい。
選択肢"from the type of pollen that fertilises the ovule"は、花粉の種類に果実形成が直接依存するという誤解を含んでおり誤りである。
選択肢"from the number of cotyledons present in the seed"は、子葉の数(単子葉類・双子葉類)とは別の分類であり、果実の由来とは無関係である。
選択肢"from the thickening of the calyx and corolla"は、萼や花冠の肥厚から果実ができると述べており、大部分の被子植物には当てはまらない。
8 / 20
A portion of the DNA molecule that constitutes a functional unit is called:
DNA分子のうち、機能的な単位(functional unit)をなす部分は遺伝子(gene)であるが、その語が選択肢にない。
選択肢"a menome"は一般的な生物学用語ではなく、遺伝子を指す語としては用いられない。
選択肢"a codon"は、翻訳(translation)の際に1つのアミノ酸を指定する3塩基配列であり、遺伝子全体よりも小さい単位である。
選択肢"genotype"は、個体が持つ遺伝子の組み合わせの全体を指し、DNAの「部分」ではない。
選択肢"genetics"は、遺伝学という学問分野であり、DNAの一部分ではない。
→ 入試対策講座第18章を参照のこと
9 / 20
The hen’s egg is a cell (ovum); the yolk of the egg is:
ニワトリの卵は一つの細胞(卵細胞、ovum)とみなすことができ、その黄身(yolk)は胚(embryo)の栄養源となる豊富な貯蔵物質である。
選択肢"the nucleus of the cell"は、黄身が細胞核だとみなす誤った説明である。核は卵黄の上に位置する胚盤(germinal disc)付近に存在する。
選択肢"a reserve substance for the nutrition of the embryo"は、黄身が胚の栄養源である貯蔵物質であることを正しく表しており正しい。
選択肢"the embryo"は、胚そのものは卵表面近くの胚盤部であり、黄身全体ではない。
選択肢"an embryonic annex"は、卵黄嚢(yolk sac)のような付属器を連想させるが、黄身そのものの説明としては不適切である。
10 / 20
In a diploid organism:
二倍体(diploid)生物では、2セットの染色体を持ち、そのうち1セットは母由来、もう1セットは父由来である。これにより、相同染色体(homologous chromosome)のペアが形成される。
選択肢"one of the two chromosome sets comes from the child, the other from the mother"は、「子ども自身」から染色体が来るという意味になり、論理的におかしい。
選択肢"one of the two chromosome sets comes from the father, the other from the child"も同様に、子ども由来とする部分が不合理である。
選択肢"one of the two chromosome sets comes from the mother, the other from the father"は、母親と父親から1セットずつ受け継ぐ二倍体の基本を正しく表しており正しい。
選択肢"both chromosome sets come from the father"は、両方とも父由来とし、通常の有性生殖の仕組みと矛盾する。
11 / 20
Spermatogenesis is a process:
ヒト男性の精子形成(spermatogenesis)は、胎児期ではなく思春期以降に始まり、その後は高齢になるまで長期間にわたってほぼ連続的に行われる過程である。厳密には「出生直後から一生続く」わけではないが、他の選択肢に比べれば「継続的な過程」であることを強調した選択肢が最も近い。
選択肢"that is continuous throughout life"は、思春期以降、精巣(testis)で常に精祖細胞から精子への分化が続くという点をおおむね表しており、他の選択肢より適切である。
選択肢"limited to foetal life"は、胎児期だけに精子形成が行われるとするもので、事実と完全に逆である。
選択肢"not induced by sex hormones"は、精子形成がテストステロン(testosterone)などの性ホルモン(sex hormone)に強く依存している事実と矛盾する。
選択肢"that occurs cyclically once a month"は、月周期の変化は女性の卵巣周期・月経周期の特徴であり、男性の精子形成とは無関係である。
12 / 20
In bacteria, the genetic material:
細菌などの原核生物(prokaryote)では、遺伝物質(genetic material)は核膜(nuclear membrane)に囲まれた核を形成せず、細胞質(cytoplasm)中にヌクレオイド(nucleoid)として存在する。そのため、「細胞質と隔てられていない」と言える。
選択肢"is present in a nucleus"は、真核生物(eukaryote)の特徴であり、原核細胞には当てはまらない。
選択肢"is haploid"は、細菌のゲノムが通常1コピー(機能的に半数体)であることを反映しており概ね正しいが、設問は「どこにあるか」を問うているので最適ではない。
選択肢"is diploid"は、二倍体ではなく、一般に一本の環状DNAであるため誤りである。
選択肢"is not separated from the cytoplasm"は、核膜に隔てられていないという原核細胞の特徴を正しく表しており、この設問の主旨に最も合う。
→ 入試対策講座第3章を参照のこと
13 / 20
The embryo is:
胚(embryo)は、一般に受精後から一定段階までの発生初期の個体を指す。動物でも植物でも、「初期の発生段階」の個体を胚と呼ぶ。
選択肢"an early stage in the development of an animal or a plant"は、発生の初期段階の個体という意味で胚の定義に合致し正しい。
選択肢"the stage of development following the foetal stage"は、胎児期(foetal stage)の後ではなく、むしろ胎児期の前が胚期であるため誤りである。
選択肢"an animal individual after birth"や"at the moment of birth"は、生後個体を指しており、もはや胚とは呼ばれない。
14 / 20
The enamel organ is:
エナメル器(enamel organ)は、歯胚(tooth primordium)の一部であり、将来のエナメル質(enamel)を形成する上皮性構造である。歯の発生初期に歯堤から形成される。
選択肢"a lingual primordium"は、舌の原基を指し、エナメル器とは異なる。
選択肢"a salivary primordium"は、唾液腺の原基であり、歯胚とは無関係である。
選択肢"a tooth primordium"は、歯の原基としての位置づけに近く、エナメル器は歯胚の一構成要素であるため、この説明が最も妥当である。
選択肢"the gingival–lingual groove"は、歯肉と舌の間の溝のような解剖学的部位を連想させるが、エナメル器の定義ではない。
15 / 20
The karyotype is:
核型(karyotype)は、個体の染色体(chromosome)の数・大きさ・形・配列などを示したものを指す。通常、分裂中期の染色体を写真撮影して配列した図の形で表される。
選択肢"a particular region of the nucleus"は、核内の局所領域を連想させるが、核型の定義ではない。
選択肢"the arrangement of an individual’s chromosomes"は、染色体の配列・構成を示すという意味で核型をよく表しており正しい。
選択肢"the nuclear membrane"は、核膜であり核を囲む膜構造であって、染色体構成とは別である。
選択肢"a mode related to fertilisation"は、受精様式のような意味であり、核型とは無関係である。
16 / 20
The following are haploid:
半数体(haploid)の典型的な細胞は配偶子(gamete)であり、ヒトでは精子(spermatozoon)と卵子(ovum)がn=23本の染色体を持つ。
選択肢"somatic cells"は体細胞であり、多くの場合二倍体(2n)である。
選択肢"all the cells of the organism"は、配偶子以外に二倍体細胞も多数含まれるので誤りである。
選択肢"male and female gametes"は、配偶子が半数体であることを示しており正しい。
選択肢"zygotes"は、受精卵であり二倍体であるため誤りである。
17 / 20
Cytokinesis is present:
細胞質分裂(cytokinesis)は、有糸分裂(mitosis)の後、あるいは減数分裂の各分裂の後に起こる細胞質の分裂であり、単に「有糸分裂だけ」「減数分裂だけ」に限定されるものではない。したがって、選択肢はいずれも不適切である。
選択肢"only in meiosis"は、細胞質分裂が減数分裂にのみ伴うと述べているが、有糸分裂後にも細胞質分裂は起こることが多いので誤りである。
選択肢"only in mitosis"は、その逆で、減数分裂後の細胞質分裂を無視しており誤りである。選択肢"during the process of ossification"は、骨化(ossification)の過程に限定しており、細胞質分裂の一般的定義とは異なる。
選択肢"in interphase"は、間期には核分裂も細胞質分裂も起こらず、主に成長とDNA複製が行われるため誤りである。
→ 入試対策講座第19章・第22章を参照のこと
18 / 20
In germ cells there is:
生殖細胞系列(germ cell line)の細胞は、まず有糸分裂(mitosis)によって数を増やし、その一部が減数分裂(meiosis)に入って配偶子(gamete)を形成する。したがって、両方の分裂様式を経験する。
選択肢"only meiosis"は、生殖系列の細胞が減数分裂しか行わないと述べているが、実際には前駆細胞段階で有糸分裂も行うため誤りである。
選択肢"only mitosis"は、配偶子形成に必須の減数分裂を無視しており誤りである。
選択肢"both mitosis and meiosis"は、生殖細胞系列において有糸分裂と減数分裂の両方が見られることを正しく述べており正しい。
選択肢"parthenogenesis"は、単為生殖(parthenogenesis)であり、全く別の概念である。
19 / 20
The functional unit of genetic information is:
遺伝情報の機能単位は遺伝子(gene)であり、DNA上の特定の領域を指すが、その用語が選択肢にない。
選択肢"a triplet"や"codon"は、翻訳(translation)において1つのアミノ酸を指定する3塩基配列であり、遺伝子よりも小さい単位である。
選択肢"a nucleotide"は、DNA・RNAの一つの構成単位であり、情報の機能単位としては小さすぎる。
選択肢"a chromosome"は、多数の遺伝子を含む構造であり、遺伝子よりも大きな単位である。
20 / 20
Teleologically, mutation is:
テレオロジー的(teleological、「目的論的に」)に突然変異(mutation)を評価するなら、「常に有利」「常に不利」「常に致死」「常に中立」のいずれも正しくない。実際の突然変異には、有利なもの・不利なもの・致死的なもの・ほぼ中立なものが混在しているからである。
選択肢"always advantageous"は、突然変異の多くが機能低下を生むことから現実的でない。
選択肢"always disadvantageous"も、抗生物質耐性など有利に働く例を無視しており誤りである。
選択肢"always lethal"は、致死変異もあるが、多くは非致死であり誤りである。
選択肢"always neutral"は、中立変異も多いが、それだけではないので誤りである。
→ 入試対策講座第25章を参照のこと
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